で見つけたのだ

「覚えていないのですか」
「そうではない。 ちゃんとおぼえている。
 見つけた場所が もんだいなのだ臍帶血收費
 よそのうちだから、 かんたんには行けない」
「よそのうち?  草叢や道端ではなく……」
「おおくら卿のやしきで見つけたのだ。 かってに入れない」

 御器齧り(ゴキカブリ)の仲間には見えないが、 家の中に出る虫なのだろうか。
 真咲は真剣に考えて、 やっと飛丸が言っていた事を思い出した。
『すんごくきれいだろ。 玉虫よりきれいかもしんない。
 河原の砂地で見つけたんだ。
 こいつは 捕まえようと近づくと 少しだけ逃げる。 また近づくと 少しだけ逃げる。
 まるで道案内をするみたいだから ミチオシエっていうんだ靈恩教會
 砂地から遠くへは 行けないのかもな』
 飛丸は 得意満面で言っていなかっただろうか。
 いやいや、 ミチオシエではなく斑猫だった。
 見た目はそっくりだけど、 やはり別物なのか。
 そっくりさんで良ければ 飛丸に頼めば捕まえてくれるだろうが、
 別物ならば探しようが無い。
 真咲は 虫には詳しくないのだ皮秒 去斑